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秩父市の概要
秩父市(ちちぶし)は、埼玉県北西部、秩父地方にある人口約7万人の市。面積は約578km²で、埼玉県全体の約15%を占めて、埼玉県内で最も広い市町村である。
市域の87%は森林で、その面積は埼玉県の森林の約40%を占めています。ほとんどは、秩父多摩甲斐国立公園や武甲・西秩父などの県立自然公園の区域に指定されており、自然環境に恵まれた地域です。
秩父地方の葬儀事情
1・火葬が先の骨葬
秩父での葬儀は、ほとんどが骨葬(お葬式の前に火葬を済ませてある状態)で、多くが午後1時くらいからの始まりとなります。火葬の時間はそれに合わせ、少々早く午前8時から10時ごろとなるのが秩父地方の葬儀です。
2・友引にも葬儀
全国的に友引の日には、友を引くとされ敬遠されていますが、秩父地方では友引の日にも葬儀・葬式は行います。ですから、友引の日はお休みとする火葬場が多い各地域と違い、秩父地方では火葬場も営業をしています。お坊さんによっては「友引の日は、午後3時以降でなければ」とおっしゃることもありますが、いずれにしても、秩父地方では友引によって葬儀の日程がずれることがありません。
注意:(時に、友引を避ける場合もあります。また、他地域で友引でも葬儀を行う場合もあります)
3・枕団子はうどん粉
人が亡くなると、まず枕団子と一善飯(いちぜんめし)をお供えします。この枕団子、上新粉で作るのが一般的ですが、秩父地方ではうどん粉を使うことがほとんどです。また、一膳飯のご飯を炊くときは、枕団子をゆでた煮汁を利用。このときは、使い古した鍋を使い、屋外で炊くことになっているのが秩父地方の葬儀事情。なお、使った鍋は一週間使ってはいけないそうです。
4・赤い水引の「御見舞い」
訃報を知り、喪家に弔問に行くときやお通夜に持参するのがお香典です。通常は、白黒の水引を使用し、表書きを「御霊前」としますが、秩父地方ではこのときお香典とは別に、赤い水引で「御見舞い」と表書きの封筒を準備することがあります。
これは「入院中にお見舞いに行けず、今になってしまいましたがお受け取りください」とう意味です。故人の入院中にお見舞いに行けなかった方からのお気持ちです。しかし、これはあくまでも秩父地方に限っているようで、他の地域ではちょっと不思議がられてしまう行為ですので、気を付けるべき「しきたり」となります。
5・香典の確認
秩父地方ではお香典をいただくと、その場で開封をします。表記された金額とあっているかの確認を行います。これは、昔からのしきたりで、そのようなしきたりのない地域の方々が参列した場合は、驚く方が多いようです。
6・返礼品はキャラメル
秩父地方では返礼品の袋の中にキャラメルや飴が入っています。色々な説がありますが、一節によると、お金のかわりと言われています。
昔、葬儀の時「じゃらんぽん」という棺をかついだ葬列がドラを「じゃらん」と鳴らしながらそのお宅の庭を回る儀式がありました。その時に昔は形見分けと称し、お金を撒いたそうです。そのお金が現代では、キャラメルや飴になり返礼品の袋に収まっているようです。
7・葬儀のあとの寺送り
秩父地方では、葬儀が終わると「寺送り」という、故人をお寺へお送りする行事があり、住職がお寺へ到着するころを見計らい、親族数名でお寺へ伺います。お寺では、本堂に読経、位牌堂での読経に参加します。
この読経は「この度、▽▽が亡くなり、お寺に入ることになりました」と、ご本尊様とお寺に眠っている方々へのご挨拶です。
8・最後のお念仏
秩父地方では、葬儀、精進落としのあと、最後に<お念仏>というものがあります。
お念仏は、隣組の方々が中心となって執り行います。鐘をたたき「十三仏」とか「南無阿弥陀仏」などの念仏をそれぞれ7回、または13回行います。
その他埼玉北部の葬儀事情
1・金剛杖とかんむり
埼玉の北部地域では、参列者全員に小さな「金剛杖」が配られ、それを手に持って参列します。男性の参列者には、額につける白い三角布が配られ、それを身に着けて参列します。この三角布は、映画やドラマでも見たことのある幽霊役の人が身に着けているもので「かんむり」と呼ばれています。
かんむりや金剛杖、この死装束の一部で、故人と同じ格好をすることになるわけですが「故人への引導が渡され川途の川を渡るところまでは、私たちも故人と共に見送りますが、そこから先はお一人で旅立ってください」という、お別れと旅立ちの意味があります。