水子供養・永代供養
水子供養・永代供養について解説します。
水子供養
■水子供養の実情■
水子供養は、一部の尼寺で昔から行われていたことを除き ほとんどの寺院は戦後、人工妊娠中絶が爆発的に増加したことを受け、1970年代頃から中絶で死んだ胎児の霊を弔う供養としての習慣で広まってきました。
一時期はその説明のほとんどに、胎児が成仏できずに苦しんでいるとか、 「賽の河原」で苦しんでいるとあることが多く、 母親にたたりがあるとか、兄弟や子や孫の代にまでたたるという謳い文句を並べるところもあります。しかし、水子はこの世に生まれることがなかった存在です。自身にふりかかるトラブルを、何の穢れも知らず亡くなってしまった子どものせいにするのは、あまりにも悲しいことです。水子供養というのはお祓いなどではなく、あくまでも水子を1つの命として、この世から送り出そうというものです。水子供養を正しく認識し、きちんと執り行っていただける良心的な寺院を選びましょう。
永代供養
■永代供養の需要■
現在は核家族化、少子化、移住や転勤などが当たり前のようになった現在、永代供養墓を求める方が増えている傾向にあります。こうした風潮から永代供養墓は需要が高まる一方となっています。
需要にしたがって永代供養は様々なお墓のタイプが作られていますが、料金の妥当性、永代供養に対する信用性などなかなか利用者のニーズにあった場所を探すのはなかなか難しいところにあります。
まず、永代供養という言葉で、誤解を受けやすいかと思いますが、永代供養というのは永久に個別で管理や供養をしてくれるというものではありません。
自由墓地や家族墓地などは、言葉の意味の通り永久に管理や供養をしてくれるように、お金を払っていますが、個別安置型の永代供養墓をそのまま永代供養に管理してくれると思っている方がおり、これらの永代供養墓は、一定期間が過ぎるといずれ合祀されるのですが、それを知らず、その誤解が元となりトラブルとなってしまうケースがあります。
またケースとして、業者の倒産や、お寺が廃寺してしまったりすることもありますので、何が起こるか分からないので絶対に永久的に残るとは言いきれないのが現状です。
最近では、納骨堂への関心、注目も高まってきており、利用をされている方が増加しつつあります。
■永代供養は自分の目で■
選ぶ際、おすすめしたいのは、永代供養はお願いする先のお寺や霊園の経営方針や管理をお任せしている責任者(お寺の場合はご住職やそのご家族)の永代供養に対する考え方や姿勢を自分の目で確かめることです。方法や年数は、寺院・霊園・宗派によっても異なってきます。まず、きちんとお寺や霊園の維持、管理がされているか、定期的な法要が行われているかなど直接みてみましょう。きちんと法要をされているお寺さんでしたら、多く法要も行われていることでしょう。
ネットでの判断というのは情報が錯誤し、希望に本当に沿っているのかの判断は難しいものです。電話やインターネットで会話できる世の中ですが、供養という大事なことですから、こういう時こそ情報だけで頼りきりにならないことが必要なのではないでしょうか。
お墓は例えるならばもうひとつの家といっても過言ではありません。単純に値段や立地で選ぶだけではなく、今後の方針をよく相談してゆきましょう。