葬儀社・斎場・火葬場
斎場と葬儀社と火葬場の関係をしっかりと理解できている人は案外少ないのではないでしょうか。葬儀というのは、参列こそしても主として行う側にたつことは、あまり経験はなく、或いはまだ経験のない方も多いのですから、理解しきれていなくて当然のことです。
ここでは、葬儀社と斎場と火葬場の関係を整理しておくことで、葬儀社の位置付けがわかり、葬儀社選びと斎場選びの優先度を説明していきます。
※斎場とは、通夜や葬儀・告別式を行う場所です。現在は、この葬儀場に火葬場が設置している会場も多く、それも斎場と呼びます。また、場所によっては火葬場だけの場合も斎場と名称付けされている会場もあります。
葬儀社と斎場
斎場は、葬儀社所有の斎場と公営斎場や民間の貸斎場の二つに分けることができます。
葬儀社所有の斎場を利用する場合は、一般的にその葬儀社しか使えません。この場合は、葬儀社選びと斎場選びは同じとなります。
もうひとつは、公営斎場や民間の貸斎場を利用する場合。この斎場は基本的に場所だけを提供するので、そこで葬儀をするには葬儀社が必要になります。
こうした斎場を利用するには、そこに精通した葬儀社に依頼することが一番です。
斎場を所有していない葬儀社の方が、所有している葬儀社よりもはるかに多く、また、自社で斎場を所有している葬儀社であっても、公営斎場や民間の貸斎場を利用する頻度が高いのが、現在の埼玉県の葬儀事情です。
斎場選びと葬儀社選び
斎場選びと葬儀社選びのどちらを優先するかというと、まずは、葬儀社選びから優先しましょう。自社保有斎場を含めて、どういう斎場に精通し提案してくれるのかを見極めた上で葬儀社を決めることをお勧めします。
例えば、日程などの諸事情により、前もって希望していた斎場を使わず、事後に斎場を決め直すということが起こります。すると、地域事情をよく把握していない葬儀社では、その地域にどういう斎場があるのかよく把握していないので、どう対処していいかわからず、混乱をまねくことになります。
葬儀社の斎場に対する対応力は、葬儀社を選ぶ時の非常に大事なポイントになります。
つまり、斎場選びは、諸事情により重要事項の優先順位が入れ替わっても、ほとんどの場合、代替がきき幅を持って考えることができます。一方、葬儀社選びは厳選したほうがいいということです。葬儀社選びさえ間違わなければ、斎場に関する問題は起きません。